実を言うと、今年はいつも楽しみにしている松茸が手に入らず、秋刀魚も大きいのに脂の乗りが今ひとつで焼ける時のじゅわ〜っという音がせず少しパサついていて…なんだかちょっぴり切ない秋のはじまりでした💦
でも、そんな時こそ出会いに感謝したくなるのが、「黒あわび茸」。
ご縁あって信州で手に入れたそのキノコは、しっとりとした食感と旨みがぎゅっと詰まっていて、まるで山のアワビのよう。香ばしくソテーしても、スープにしても、驚くほどの存在感を放ちます。
秋の定番にこだわるよりも、その年の旬を受け入れて味わうことこそが「今を生きる」ってことかもしれませんね。
そんなことを、ひとり静かに小さなキッチンで、黒あわび茸の香りを感じながら思ったのでした。
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