日本のやさしさは、味に宿る。遠く離れた国から来たお客様と囲んだ、心ほどけるひととき。
大暑・隅田の花火で盛り上がった後に改めて日本の食文化の素晴らしさを知る機会に恵まれました🐾
🏯 ご縁のはじまりは、大学の同級生から
ある夏の日、久しぶり大学時代の友人と再会し旧交を温めなおすことができました。
彼女とは卒業旅行でイギリス🇬🇧を訪れてからもずっとつながっていて、この日は彼女のご家族と一緒に銀座で夕食をご一緒することに。しかも海外からのスペシャルゲストもご一緒です。
友人🇯🇵は大学卒業後、ポルトガル🇵🇹の女性とずっと「文通」を続けていています。手書きのメッセージ、日本の芸術的な便箋や音や光を発するグリーティングカードに深く感銘を受けたそうです。同じ時期に結婚して子どもにも恵まれ国境を越えて子育ての話をしながらお互い切磋琢磨していたとのこと。
彼女🇵🇹は現在グラフィックデザインの教授をされており、獣医の娘さんと来日され、友人🇯🇵が、広島、姫路、京都、富士山,ディズニーランドと日本各地を案内することになり東京へ来てくれて国境を越えたお食事会が実現しました。
🥢 メニューは、豆腐と湯葉のフルコース
ベジタリアンの娘さん🇵🇹(獣医さんの勉強を始めてからベジタリアンになったのだとか)にも安心して召し上がっていただけるように友人のご家族が選んだのは、
豆腐と湯葉を中心にした和の懐石料理
淡雪のように繊細な湯葉、香ばしい胡麻豆腐、ほのかに出汁香るお吸い物、天ぷら…
派手さはないけれど、“素材の声を聞く”ようなこの静かなコースは、日本の夏にぴったり。
大学でグラフィックデザインを教えていらっしゃるお母様🇵🇹も、
「日本の料理は格別ね。とてもヘルシーで芸術的。まるで器と料理が会話しているみたい」と、器使いにも目を輝かせてくださっていました🎨🍃
🍧 〆は、ヴィーガン仕様の和風パフェ
コースの最後に登場したのが、この美しいヴィーガンパフェ。
- 抹茶アイスクリームと寒天
- ふっくらと炊かれた小豆
- もっちり白玉
- フレッシュなオレンジ
- 豆乳ベースのクリーム
- トッピングにはナッツと玄米パフ🌰
冷たくて、やさしくて、どこか懐かしい味。
「日本の甘味って繊細で素晴らしいわ」と、
ポルトガルのママがふっと笑ってくれた瞬間、なんだか、心の奥までじんわり温かくなったような気がしました。
💭 言葉を超えて、味がつないだ時間
言語や文化が違っても、「おいしいね」の笑顔は世界共通。
最初はカタコトのスペイン語で話しましたが途中からは英語。
出会いは偶然かもしれないけれど、こうして“整うごはん”を囲んで生まれる一体感には、小さな奇跡のような力があると思った夜のひとときでした。
🍃しろねこのひとこと
やさしさは、味になって伝わる。
お話が一番のごちそう。
今日というかけがえのない時間もまた、ひとつのごちそう。
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